「だめだ、タイヤにあたる!」「マフラーが干渉する、削れ!」男は何度も車に付けたり外したりしながら削っていった。ようやく形が見えてきた時、男の作業着は車の下回りの作業でとても汚くなっていた。妻はそれを見て、「パパ、何やってるの?」と男の作業を理解してくれなかった。これが苦労した加工後のディフューザーだ。
切ったり削ったりしながらも男は車への取り付け位置に悩んでいた。まず、左右の取り付けはマッドガード取り付け穴を利用すればよいことに気付いた。写真では見えないがバンパの内側に補強板を入れることも忘れなかった。
フロントセンター部はスペアタイヤのフロアに見つけた穴からステーを出すことを思いついた。男は光が見えたと思った。
だが、リアセンター部に適切な穴が無い。風の流れから力も掛かる部分だ。車にもぐってしばらく考えた末に男が出した結論は、「取り付け穴を開けよう」ということだった。男は早速電動ドリルを取り出して穴をあけた、アルミのバンパーから切粉が落ちてきたがそんなことは全く気にならなかったのだ。男は取り付け方法が決まった喜びでいっぱいだった。
汎用ディフューザーの加工を終え、取り付け方も決まっていよいよ装着だ。フロントセンターの取り付けボルトがなかなか通せず苦労したが何とか完了した。男はやり遂げた充実感で満たされていた。。。。。。だが、約1年前に付けたこのディフューザー、今はない。新しいマフラーと干渉してしまうのだ。男はまた追加加工して復活させるのであろうか?それは、苦労して成し遂げた男だけが決めることが出来る(?意味不明。。。)